大学4年生の時に挑戦したアメリカ・プロリーグを目指すトライアウトキャンプ。それを機に、野球一筋だった人生に進むべき道を見つけました。英語とスペイン語を操り、日本企業のメキシコ支店勤務を経て、現在はアメリカ支社で働く、勝野孝平さんのサクセスストーリーをお聞きしました。
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■ ウインターリーグで火がついた海外への思い

大学4年生の時に、アメリカのプロリーグを目指してトライアウトキャンプに挑戦しました。キャンプ地は、メキシコに近いユマという場所。当時、スペイン語は話せませんでしたが、のちにメキシコ勤務となり、メキシコ人の女性と結婚することになったのですから、運命だったのかもしれません。大学時代に何をしたかと聞かれた時、胸を張って言えるのは野球と英語の2つ。しかし、その英語も野球のためであり、それまでの私は、とにかく野球しか見えていなかったのです。トライアウトキャンプに行く前に日本でも就職活動をしており、内定をもらっていたのですが、海外なら今までやってきた野球と英語を両方生かすことができます。「ここがまさに自分が探していた場所だ!」と、視界が開けました。アメリカ人とのコミュニケーションで、自分の英語がある程度通じるという手ごたえも自信につながり、人生の方向性が見えて「海外で仕事をしよう」と、心に決めた時でした。

■ 夢が叶い自分を成長させてくれたメキシコ勤務

もともとモノづくりに興味があり、自動車など部品用金属製品の加工と販売をグローバルに展開する会社へ就職しました。そこでアメリカ転勤の話があり、海外へ行きたいと考えていた私にとっては願ったり叶ったりだったのでしたが……。就労ビザの申請が通らず、この話は一旦立ち消えてしまいました。その次にもらったのがメキシコ勤務の話で、そこから4年半、製造マネージャーとして勤務しました。日本にいるとメキシコの情報はあまり入ってこないため、最初は治安など面で不安があったのですが、住んでみると居心地がよいのです。仕事の面でも、日本よりプレッシャーを感じずにいられますし、メキシコ人は人柄も温かく、日本人の仕事のやり方を尊敬してくれています。
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■ 野球と英語がつないでくれた第2の人生

スペイン語は、英語の基礎があったため、比較的すんなりと入ってきました。毎日使っていないと上達はしづらいですが、日本人にとっては英語より発音しやすい言語だと思います。また、野球で培った物事への考え方が、仕事でも生かされています。練習では、上手くなるために何をすればよいかを考えなければなりませんが、それは仕事でも同じで、結果をだすためにアプローチの方法を考えて取り組む必要があります。海外勤務は、自分が取り組んで来た2つのこと、野球と英語がつなげてくれたのだと感じています。人は様々な巡り合わせがあるからこそ、チャンスをつかんで成功できるのではないでしょうか。そう考えたとき、これからも野球を通じて得た人間関係を大切にしていきたいと思います。
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■ これから新しい人生を目指す人たちへ

メキシコで働く日本人は、様々なきっかけで来ており、中には商工会議所で海外勤務希望の登録したことで、メキシコでの就職を斡旋してもらった人もいました。海外で働く道は、1本ではなく何本もあると思います。私が就職した会社は名の知れた大企業ではありませんが、だからこそ海外勤務にたどり着くチャンスがあり、当初は果たせなかったアメリカ勤務も、メキシコ勤務を経ることで実現しました。大企業では希望を出しても、なかなか海外で働くチャンスが巡って来ないと聞きます。海外へ行きたいのならそこにターゲットを絞り、中小企業も視野に入れて就職活動をするとよいと思います。
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私は今も、置かれた環境の中で野球を続けています。野球があってこその人生ですし、まだ現役だと思っています。今後は、メキシコ、アメリカ、日本、あるいは別の国で働くのか、未知のチャンスが待っていますが、新しい可能性については、扉を閉ざさずに視野を広く持っていたいですね。そして、今の会社へ入って教えてもらったことも多く、感謝の気持ちを忘れてはいけないと考えています。野球をはじめ愛するスポーツにすべてを捧げてきた強い気持ちを持つ人なら、人生を自分の思う方向へ進めることができると信じています!

記事:金木有香

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